2016年10月14日金曜日

産経ニュース:WHOの病気分類に「漢方」など東洋医学

WHOが認める世界的な疾患分類基準「ICD-11(国際疾病分類・第11版)」に東洋医学の章が新たに設けられることになったと、産経ニュースが伝えています。
キンポウゲ科ヤマトリカブトAconitum japonicumの花(有毒植物です)
まだ、最終承認はされていないそうですが、原案として公表された内容を見ると、「伝統医学証候」の項目に、陽証(ようしょう)と陰証(いんしょう)、実証(じっしょう)と虚証(きょしょう)などという、東洋医学ではおなじみの概念が英語で説明されています。

たとえば、おとといのブログで話題になった「寒証(かんしょう)」のところの説明を日本語に訳しますと・・・

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Cold pattern(TM):寒証

寒さを嫌がること、寒さを恐れること、冷えて痛むことが特徴です。

同時に、温かさを好み、薄い透明な痰や鼻汁、透明な尿や便が緩いといった症状があり、顔面蒼白、淡白色の舌、徐脈を認めます。

寒証は、体の外部から寒邪(かんじゃ)が影響した状態、あるいは、体の内部の陽気(ようき)が不足して体内の熱産生が不十分になった状態と考えられます。

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・・・のように説明されています。(TM) は、(Traditional Medicine) の略です。

東洋医学は、古代中国で生まれた医学ですが、同じ用語でも、現在の日本、中国、韓国では歴史的に微妙なニュアンスの違いが生まれています。東洋医学の概念が世界的に認められることは非常に良いことなのですが、一方で、このニュアンスの違いを尊重し合うことが重要になると思います。

ちなみに、キンポウゲ科トリカブトの子根を附子(ぶし)、母根を烏頭(うず)といい、の内部の陽気(ようき)が不足して体内の熱産生が不十分になった状態に対して注意深く応用されます。(T.K.)