2017年12月3日日曜日

潰瘍性大腸炎と青黛(せいたい)—当診療所における内服方法—

 先月の慶應大学からのプレスリリースや、テレビニュースをご覧になって、当診療所にも潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)に対する青黛(せいたい)の内服治療についてのお問い合わせが増えております。そこで、今日と明日の2回に分けて当診療所の考え方をご説明致します。

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 当診療所における潰瘍性大腸炎に対する漢方治療は、昌平クリニック(今年の1月末に閉院)の鍋谷欣市先生がなさっていた方法を基本としております。すなわち、黄土(おうど)や赤石脂(しゃくせきし)といった鉱物質の生薬を含む漢方処方を基礎治療とし、必要に応じて青黛(せいたい)の内服治療を併用するという方法です。

千葉大学柏の葉診療所で作成している青黛カプセル(長さ約 18 mm、太さ約 6 mm)

 当診療所では、下痢と血便を伴っている場合に青黛を併用する場合には、1日2g(朝食前に0.5g、就寝前に1.5g)、下痢のみの場合は青黛1日1g(朝食前に0.25g、就寝前に0.75g)の内服を原則としております。この内服量で症状が改善しない場合は漸増しますが、1日内服量の極量は4gとしております。また、小児では内服量を少なくします。(0.25gの青黛カプセルは、当診療所では1カプセル現在約17円でご提供しております。)

 また、青黛の併用は、活動期の潰瘍性大腸炎に対する寛解導入の方法と位置づけており、臨床的に症状が落ち着いてきたら青黛の内服量はゆっくり減らしていきます。最終的に大腸内視鏡検査で寛解状態が確認できたら、青黛の内服は原則として中止する方針としております。

 寛解導入に成功した後の寛解維持の方法は、現代医学の寛解維持の治療法を継続していただくことが大前提です。但し、患者様が寛解維持療法として漢方治療の併用をご希望される場合は、黄土や赤石脂といった鉱物質の生薬を含む漢方薬の基礎的処方を処方させて頂いております。

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 明日のブログでは、青黛の副作用の具体的な内容と対応についてご説明致します(T.K.)