『養生訓・飲食 上』(12):好物は少し食べよう

2018年6月14日木曜日

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貝原益軒が、好きな食べ物の食べ方について述べています。
ライベリー Syzygium luehmannii の花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園にて)
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自分が好きな食べ物は、自分の胃腸が好む食べ物なので、自分の体を補うことができる

李笠翁(りりゅうおう)※も「生まれつきたいへん好きな食べ物は、その人の薬になる」と述べており、もっとも理にかなっている。

しかし、好むままに自分が好きな食べ物をたくさん食べてしまうと、必ず害になり、好まない食べ物を少し食べたことにすら劣ってしまう。

自分が好きな食べ物を少し食べれば、益となる。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第三 飲食 上から)

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 ※李漁(りぎょ)。明末・清初の劇作家・小説家。

 確かにどんな食べ物でも食べすぎは良くないですが、「好物を少し食べれば、体を補う薬になる」という主張は興味深いと思います。(T.K.)

 底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

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