「国際疾病分類」の改訂(ICD-11)

2018年6月15日金曜日

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「国際疾病分類」ってご存じでしょうか?

病気や死因の統計をとるための国際的に統一された疾病分類です。

初版は1900年(明治33年)の国際会議で承認されたそうで、戦後は世界保健機関(WHO)が各国政府に勧告する形となり、医学の進歩に伴って約10年おきに改訂されてきました。


現在は世界的に第10版(ICD-10)が使用されています。日本国内でも、人口動態統計における死因統計、医療保険のための疾病分類、病院診療報酬の包括支払制度(DPC)など広く活用されています。

10年ほど前から第11版への改訂作業が徐々に進んでおり、いよいよ来週6月18日に第11版の実装版がリリースされます。その後、この第11版は来年初頭のWHO理事会で審議され、来年5月のWHO総会で採択されることになっているそうです。


実は、第11版で、初めて「東アジアの伝統医学分類」が採用されるそうです!したがって、 漢方や鍼灸にとって第11版への改訂の意味はたいへん大きいのです。私達が日々行っている漢方的診断が世界的な基準になるわけですね。

ご関心をお持ちの方は、ICD-11のwebsiteをのぞいてみて下さい。(T.K.)

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