身体の潤いが足りないときには

2022年8月25日木曜日

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 暦では立秋が過ぎ、処暑となりました。朝夕涼しい日も増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

新型コロナウイルスが原因であってもなくても、発熱した後に空咳などが残ってしまう場合があります。これは、発熱や大汗などで身体の津液が過剰に消耗してしまうためです。

そのようなときには「麦門冬湯」という漢方薬がよく使われます。麦門冬、半夏、粳米、大棗、人参、甘草を含み、肺を潤して咳を止め、胃腸もいたわります。エキス製剤(粉薬)の場合は、ぜひ100㏄程度のお湯に溶かして、のどを潤すように服用してみてください。

その他、津液の消耗により、のどが渇いたり、便秘になったりもします。

食べ物では、津液の消耗を補うものとして(滋陰)、以下のようなものがあります。

<小松菜、アスパラガス、きくらげ、松の実、胡麻、豚肉、牡蠣、卵、牛乳、チーズなど(実用中医学より)>

慢性的に陰が虚しており、咳や痰が出やすく微熱が出たり、気血両虚で元気がない。そのようなときは「滋陰至宝湯」(万病回春 婦人科虚労門)もいいです。

秋にむかって乾燥もしていきますので、まずは食べ物から体調を対処していってみてはいかがでしょうか。(S)


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