昨日までの調査
漢方医学的に、コオロギを生薬として考えると、
「コオロギは、清熱解毒薬(せいねつげどくやく)らしい」
と言えそうです。
この清熱解毒薬というのは、その名前の通り、体内の余分な熱をさましたり、熱毒を解毒してくれるものです。現代医学的に説明すれば、炎症や、一部の腫瘍、神経のたかぶりなどに良いと言われています。
しかし、適応の無い人が内服すると、逆に身体を冷やしたりして、体調が悪くなります。
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そこで、コオロギ食が合う人は、
・体内の余分な熱を生じやすいような、元気や精力が普段からあり余り、寒さに強い人(漢方医学的には、陽気の余剰を来しやすい人)
・身体のどこかに、関節炎・口内炎・胃腸炎など、熱く腫れるような、炎症性病変をもつ人(漢方医学的には、一時的に熱毒を持っている人)
逆に、コオロギ食が合わない人は、
・体内に余分な熱を作り出すことができない、普段から疲れやすい人、身体が冷えやすい人(漢方医学的には、陽気が不足しやすい人)
と漢方医学的に推測できそうです。
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普段から疲れやすい人や、身体が冷えやすい人は、コオロギを食べるときっと体調が悪くなるので、コオロギは食べないようにするか、食べたとしてもごく少しだけにしておいた方が良さそうですね。(T.K.)