昨日のブログでは、コオロギの薬用についての記載をご紹介しました。すなわち、
・ 皮膚や関節の腫れに対して、すり潰して外用。
・ 疳疾(かんしつ)に対して、煎じて内服。
疳疾とは、神経が過敏になって、イライラしやすい、時にけいれんを起こしやすいという状態です。
・ 発熱性疾患に対して、解熱剤として煎じて内服。
・ 赤痢に対して、成虫を服用。
赤痢とは、赤痢菌感染によって起こる激しい腸炎のことで、腹痛・下痢(時に粘血便)・発熱が起こって重症化すると致死的になる疾患です。
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上の状態は、漢方医学的にはいずれも「身体に余分な熱毒がある状態」です。
すると、漢方医学的にコオロギの薬能(生薬としての効能)を予測すると「清熱解毒薬(せいねつげどくやく)」と考えられます。
「コオロギは、お薬にもなるんだー。たくさ食べれば元気になりそー。」と思われるかも知れません。
そこで、明日「コオロギ食が合う人、合わない人」の結論を書きます。(T.K.)