『養生訓・飲食 上』(7):夜食の摂り方

2018年3月23日金曜日

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 どうしても夜の遅い時間に食事を摂らざるを得ない方が多いと思いますが、貝原益軒はどのようにコメントしているでしょうか。

千葉大学柏の葉キャンパスにて(2018.3.17)
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 夜食をとる人は、日が暮れてから早めに食べるべきである。深夜になってから食べてはいけない。

 酒や食べ物がよく消化された後で、寝るべきである。消化されないうちに早く寝てしまうと病になる。

 夜食をとらない人も、夕食の後は早めに寝てはいけない。早く寝ると食べ物が滞って病になる。

 一般に、夜は体を動かす時ではない。だから、栄養をとらないで、少し空腹を感じることがあっても害はない。もし、やむを得ず夜食をとるときには、早めに、少しだけとるのがよろしい。

 また、夜は酒を飲むべきではない。もし、飲むとしても、早めに、少しだけ飲むべきである。

  (貝原篤信 編録『養生訓』巻第三 飲食 上から)

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 現代は江戸時代と比べものにならないくらい「夜型」の生活になっていると思いますが、日本人の遺伝子はほぼ変わっていないはずですので、この貝原益軒の考えかたも参考にする必要があると思われます。(T.K.)


 底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

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