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答えは、タデ科のツルドクダミです。
名前の由来もドクダミの葉に似ているからだそうです。勢いよくツルを伸ばしていますね。
塊根を 何首烏(かしゅう)
蔓や葉のついた蔓を 夜交藤(やこうとう)
として用います。
何首烏は唐の時代に中国で不老長寿の薬として有名だったそうです。
肝・腎に働いて、補陰、補血、強壮の作用があり、足腰の虚弱を改善、筋骨をしっかりさせたり、滋潤して皮膚のかゆみや便秘に用いたりします。また、黒髪を生じさせる生薬としても知られています。
夜交藤は、生薬として最近採用しました。
安神、補血の作用があり、不眠、肺病、多汗などに用います。
不眠の方が多くいらっしゃるので、生薬の選択肢を増やして対応できればと考えています。
なお、茎・葉の煎じ液も外用でかゆみに使うようです。
茎、葉、塊根と一つの植物が薬用に活用されていて、改めてツルドクダミの優秀さを知った一日でした。(S)