どうしてか両性花(雄花と雌花を両方持つもの)が多く、雄花もありますが、雌花を見かけませんね。
黄連はキンポウゲ科Coptis japonica, C. chinensisなどの根茎を用います。品質評価としてはベルベリンという成分を測定します。
大変苦い生薬のひとつで、西洋医学的には抗菌作用、抗ウイルス作用、抗真菌作用などが知られています。
東洋医学的には、炎症などの熱を冷ます清熱作用があるため、下痢、嘔吐、高熱による精神症状、皮膚の炎症症状、口内炎などに用います。
黄連解毒湯、半夏瀉心湯、黄連湯などに配合されています。
実習などで黄連解毒湯を作製し、味を確かめてもらうことがあります。
苦い!という方が大半ですが、飲める、飲みやすいという方も中にはおられます。そういう方は往々にして皮膚などの炎症が盛んであったり、熱がこもりやすい体質だったりします。(S)