薬草園ではコガネバナの青い花が咲いています。
シソ科タツナミソウ属のコガネバナです。
根が黄色いことからコガネバナと言われます。
日本には自生していないんですね(タツナミソウは日本にあるそうです)。江戸時代に種子を朝鮮から輸入して小石川植物園で栽培されたのが始まりだそうです。
花の向きが揃っていて「波が立っている」ように見えませんか?
黄色い根をオウゴンとして漢方薬に用います。味は苦く、体を冷ます性質のある、代表的な清熱燥湿薬のひとつで、呼吸器、消化器、泌尿器などの炎症や熱性疾患に用いられます。
調整済のオウゴン |
優れた作用を持つ一方で、まれに間質性肺炎や肝機能障害をきたす場合がありますので、漫然と服用せず、経過をよく観察し、検査も行いながらの服用が推奨されます。
市販の漢方薬も同様に注意が必要です。(S)