早くも10月となり、すっかり涼しくなりました。
気が付けば、センターの銀杏の実も道路に落ちていて、秋の訪れを感じます。
銀杏は写真のように、オレンジ色の外種皮を付けています。これを土に埋めたり洗ったりして取り除くとようやく知っている銀杏の形になります。
外種皮はくさい上、ギンコール酸等かぶれる成分が含まれていますので大変な作業です。
海外でもイチョウが植えられていますが、結構実が落ちていて、道路がくさかったのを覚えています。日本では実のならない雄の木を植えているんだそうです。安心してイチョウ並木を歩けるのは配慮があってのことなんですね。
銀杏は咳止め、夜尿などに漢方で使われることがあります。食用ではしっかりと火を通したものを少量とし、多食しないように注意が必要です。
たまにサプリメントとしてイチョウ葉エキスを服用されている方がいらっしゃいます。ドイツでは製法、成分量等が規定され、末梢血流の改善目的に使われています。日本で見かけるものは規定がないため様々なものが流通しています。少なくともアレルギーの原因となるギンコール酸が基準値以下に除去されていることが明記されているものを選んでください。また、葉をお茶にする食文化もありません。勝手にお茶に加工しているだけですので、大量に摂取すると健康を害する恐れがあります。(S)
イチョウ葉に関する副作用の一例