ナルコユリとアマドコロ。
どちらもPolygonatum属のユリ科植物です。
似たような感じなので、1年たつとすぐ特徴を忘れてしまうので、書いてみることにしました。
※ナルコユリPolygonatum falcatum 生薬名:黄精(根茎)
※アマドコロPolygonatum odoratum var. pluriflorum 生薬名:玉竹、いずい(根茎)
まずは葉。
(左)ナルコユリ(右)アマドコロ
ナルコユリは披針形または狭披針形(平たくて細長く、先のほうがとがり、基部のほうがやや広い形)。葉柄は欠けている。
アマドコロは長楕円形または狭長楕円形。葉柄はやや短いかかけている。
葉の形で区別が付きますね。
花。
(左)ナルコユリ(右)アマドコロ
正直難しい・・・本には、
ナルコユリの花はアマドコロより小さく緑白色の筒型の花
と書いてありました。
薬能は、似たようなところもあるのですが、主に、
ナルコユリの根茎(黄精)は、滋養強壮作用(補気、潤肺、強壮)。江戸時代に砂糖漬けの黄精が流行ったそうです。
アマドコロの根茎(玉竹、いずい)は、補陰、特に肺(呼吸器系)を潤す作用(補陰、潤肺、止渇)。
空咳やのどの乾燥などお持ちの方が多いですし、これから脱水に注意する季節でもあるので、改めて玉竹に注目してみたいと思いました。(S)
参考:日本薬草全書 新日本法規 監修:水野瑞夫、編集:田中俊弘