達原飲(たつげんいん)の中で、薬効上、特に重要な生薬は、草果(ソウカ)、檳榔子(ビンロウジ)、厚朴(コウボク)の3種類とされています。
ソウカとは、ショウガ科ソウカの成熟果実ですが、生薬というより中華料理の香辛料として有名かも知れません。中華火鍋には香り付けとしてよく良く使われていますので、ご覧になった方もいらっしゃると思います。
『第十八改正・日本薬局方』には収載されていませんが、古典では、身体の内部を暖めて、身体の中にある悪い気を打ち破る作用があるとされています。
ビンロウジとはヤシ科ビンロウの種子、コウボクとはモクレン科ホウノキの樹皮で、いずれも『第十八改正・日本薬局方』にも収載され、日本でも医療に用いる生薬として認められています。
ビンロウジとコウボクは、古典では、悪い気や水を下方に追い出す作用があるとされています。
ソウカで体内に入り込んだ悪い気(ウイルスなどを指す)を打ち砕いて、ビンロウジとコウボクで排除しよう!というイメージだと思います。
先日、当院で達原飲を作り、スタッフで試飲してみました。詳細は明日のブログで(T.K.)。