昼間は温かくなりますが、朝晩は寒くて、朝起きるのがつらいという方、多いのではないでしょうか?
「冷えると腰が痛い」「寒くなると夜中トイレに起きる回数が増える」という方に使われる漢方薬として有名なものに『苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)』があります。
『苓姜朮甘湯』は茯苓、乾姜、白朮、甘草の4種類の生薬から成り、それぞれの生薬名より1文字ずつとって名付けられています。3世紀の医書『金匱要略』が出典となっている、長い歴史のあるお薬です。
茯苓と白朮には胃腸の消化機能を高めて水分代謝を促す作用があり、乾姜には胃腸を温めて頻尿や痛みを抑制する作用、甘草には乾姜の刺激性を緩和し筋肉のけいれん性疼痛を抑制する作用があります。
これからの季節、出番が多くなりそうです!
*ちなみに『苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)』という漢方薬もありますが、こちらはめまい、立ちくらみなどに使うお薬で、紛らわしいかもしれませんが違うものになります。
yi
冷えると腰が痛い方向けの漢方薬 |