東京はまだ梅雨明けの発表はされていませんが、今週後半から急激に真夏日が続いていますね😅😅
つい数日前まで湿気に悩まされていたのが信じられないほど、一気に夏真っ盛りとなってしまいました!
みなさま、体調は大丈夫でしょうか?
梅雨の時期に起こりやすかった体調不良の多くは、長雨による“湿気”が原因と言えます。
漢方では、過剰な湿気のことを「湿邪」と呼び、湿邪が体に入ると、「水毒」や「水滞」といって、水分代謝障害や体液の量や分布の異常を示す病態になります。
そして梅雨明けからは過剰な暑さである「暑邪」によりエネルギーを消耗しやすくなります😣
私たちは、外気温が高くなると、体温が上がらないようにするため、汗をかき、汗が皮膚から蒸発する時に「気化熱」として熱を奪うことによって体温を下げています。しかし湿度が高いと空気がすでにたくさんの水分を含んでいるため、汗が蒸発できずに皮膚の上に留まります。例えば、湿度が高い日に外に洗濯物を干しても乾かずに湿ったままになっているのと似ているかもしれません。そして、蒸発による冷却効果が得られないため、体温が下がらず、熱が体内にこもってしまうために頭痛やだるさが出ることもあります。
また、汗が蒸発しないことで体は「汗が乾いていない」と認識して、次の新しい汗を排出しにくくなります。こうして水分の循環が悪くなることで、体内の不要な水分が滞り、むくみやめまい、吐き気や下痢などの症状が出ることもあります。
漢方では、胃腸(五臓の脾)は「土」に例えられ、「湿気を嫌う」と言われています。土が大量の水のせいでドロドロになって、その上の植物が根崩れを起こしてしまうように、過剰な湿気のせいで食欲不振や消化不良を起こしやすくなります。
また、汗が皮膚に留まることや、皮膚血流が悪化することにより、あせも、かゆみ、湿疹などの皮膚トラブルも起きやすくなります。
まだ身体が暑さに慣れていない時期は、発汗がスムーズにいかず、出る汗もナトリウムなどのミネラルを多く含んだベトベトしたものになります。ところが「暑熱順化」といって身体が暑さに慣れてくると、皮膚の血流も増加し、汗の量が増え、ミネラル成分の少ないサラサラした蒸発しやすい汗が出るようになります。その結果、体温調節が上手にできるようになります。
ところが、せっかく暑熱順化できて汗をかきやすくなった状態で、今度は強い冷房の効いた室内に入ってしまうと、冷えへの備えが弱くなっているため、「冷え」によって起こる様々な症状(足腰が冷える、だるい、肩こり、頭痛、食欲不振、神経痛、下痢、不眠など)が起きてしまいます。これが“冷房病”と言われるものです。
また、過剰に冷たい飲み物を摂取することは胃腸に負担をかけ、消化や栄養吸収の低下を招き、下痢症状なども起きやすくなります。
このように、日本の夏は水毒 (水分代謝障害)と脾虚(胃腸障害)を生じやすいのが特徴です。
以下に挙げる夏の養生法をぜひ実践していただき、少しでも快適に夏を過ごしていただければと思います。
【食養生】
☆余分な水分を排出させる作用のある食材 →アスパラガス、いんげん、そら豆、グリーンピース、とうもろこしなどの旬の野菜や、昆布、わかめ、もずく、のりなどの海藻類。そしてはと麦(ヨクイニン)、小豆、黒豆など。
※小豆はあんこにすると糖分が水を引き寄せてしまうので、お茶やお赤飯やお粥がお勧めです。ハト麦、黒豆もお茶がありますし、とうもろこしは実よりも利尿効果が高いヒゲを使っているコーン茶なども良いです♪
⚠そうめんや冷やし中華などの冷たい麺は冷えにつながります。また、きゅうり、ナス、トマトなどの夏野菜も利尿作用はありますが、身体を冷やしてしまうので、これらのものをもし食べるなら、生姜、ネギ、玉ねぎ、ニラ、キムチなど身体を温める食材を加え、タンパク質(肉、魚、卵、豆類)も一緒に摂りましょう。
☆「熱中症対策」として気温の高い所で大量に汗をかく場合は経口補水液などで水分補給が必要になりますが、室内にいる場合には、まずエアコンなどで室温(湿度)を調整し、水分摂取は冷たいものをガブガブ飲むのではなく、温かいもの(常温以上のもの)をチビチビ飲むようにしましょう。
【生活習慣改善】
①
外出時は日傘、帽子、サングラスなどを活用して直射日光は避けましょう。汗はこまめに拭き取り、衣服は風通しの良いものや速乾性のある素材がお勧めです。1時間に1回程度、水分を摂取しましょう。
施設内や電車内など、エアコンの温度や風向きを設定できない場所では、冷房対策が重要です。腹巻きやレッグウォーマー、カーデガンやスカーフやひざ掛けなど、我慢せずにしっかりと使いましょう。
②
エアコンは、温度を下げるよりも湿度を下げることを意識しましょう。除湿(ドライ)だけでも快適になることは多いです。もし温度を下げたい時でも、外気温マイナス3~4℃以内の設定にし、湿度は50%以下を目標にしましょう。
③
夏はシャワー浴で済ませてしまう方も多いですが、できれば就寝の1~1.5時間前にぬるめの浴槽(38~40℃)にゆっくりと浸かりましょう。冷房で冷えて滞った血流の改善になりますし、うっすら汗ばむくらい温まれば、暑熱順化にもなります。ただしダラダラと大量に汗ばむほど温まるのは、かえって身体が疲れてしまいますし脱水の原因にもなりますのでやめましょう。
④
日常的に適度な運動を心がけ、血流を促し、身体を温めましょう。運動が苦手であれば、掃除や簡単な体操でもいいので、無理なく筋肉を動かしましょう。スクワット、昇降運動、ウォーキング、ストレッチ、ヨガなど下半身の筋肉を動かすことを意識すると効果的です。
★漢方では「冬病夏治(とうびょうかち)」と言って、夏は、秋・冬の体調を整えるのに大切な時期となります。夏の間に養生を怠ると、次のような不調が秋・冬に起こりやすくなります。(水分や栄養が不足することにより乾燥が悪化する!/カラダが乾燥することによりぜんそくや風邪などにかかる!/胃腸の乱れにより、体力が低下する!/血の巡りが悪くなり肩こりや頭痛が起こる!/冷え症になり、しもやけができることもある!)
夏の養生、大事ですね!