今回は「東」にちなんだ漢方薬についてです。
おさらいですが、東は青竜が守護神でしたね。
漢方薬は「小青竜湯」が挙げられます。
花粉症の時期に服用していた方もいらっしゃったのでは?
小青竜湯は、水様性の鼻水、くしゃみ、咳、流涙などの症状に用いる漢方薬です。花粉症や風邪に応用されるお薬です。
半夏、麻黄、芍薬、乾姜、甘草、桂皮、細辛、五味子の8つの生薬が入っています。
麻黄という生薬が、青々しているので、「青」=青竜にちなんだお薬、という訳です。
麻黄の地上茎 |
乾姜とは生姜を蒸して乾燥したものですし、桂皮=シナモン、細辛、五味子、半夏、麻黄・・・温める生薬が多く含まれています。温めることで、寒気や水を追い出すんです。ですので、アイスや氷水などは逆効果。おいしいんですけどね、控えめにされてください。
同じ鼻水でも、濃厚で鼻が詰まり、熱感や口渇(くちのかわき)などがある場合は、炎症で熱がこもっていると考えられ、また別のお薬(炎症や熱を冷ます方向のお薬)が必要となります。
同じ病気(鼻水)でも治療法が異なることを「同病異治」といいます。(S)