最近外食で油脂を多く摂取する機会があり、その’効果’を実感しました。
’効果’とは油脂の摂り過ぎによる炎症の亢進状態で、筆者自身は咽喉の腫れと発赤、鼻炎、鼻づまり、咳等です。過去にも経験しているので、気を付けてはいたのですが…
外食で油の質も悪かったのかもしれません。
多くの植物油に含まれるリノール酸(n-6)は、アラキドン酸を経て、様々な炎症メディエーターとなります。
また、血栓症やがん、アレルギー、過敏症、炎症亢進等と関連していると言われています。
対して、αリノレン酸(n-3)(シソ油、エゴマ油、アマニ油、魚油などに多く含まれる)はリノール酸に対して競合的に働くので、生活に取り入れたいところです。
αリノレン酸の多い油は値段が高いので、なかなか生活に取り入れるのは難しいかもしれませんが、せめて植物油を控えて、n-6/n-3比を上げないように気を付けましょう。
私達も皮膚の炎症、花粉症などをお持ちの方に対して、植物油を控えるよう指導することがあります。漢方薬の効き目も重要ですが、生活習慣の見直しも治療に寄与しますので、取り組んでいきましょう。(S)
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