『養生訓・飲食 下』(10):塩味は控えめに

2019年7月4日木曜日

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健康を維持するための食べ方の注意点を、『養生訓』からご紹介しています。今回は「塩味は控えめに」です。
ヒガンバナ科アガパンサス属ムラサキクンシラン(千葉大学柏の葉キャンパスの花壇にて)
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朝夕の食事の時に、塩味を摂ることが少なければ、のどが渇かないので、湯茶も多く飲まなくても良い。

湯茶を多く飲まなければ、胃腸に「湿(しつ)」が生まれないので、胃腸の調子も良くなる。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から)

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「湿(しつ)」というのは、東洋医学の考え方において体調を悪くする因子の一つです。

胃腸に「湿(しつ)」が生まれると、口が苦い、食べ物がおいしくない、胃がもたれる、食べ始めるとすぐ胃が一杯になる、軟便、下痢しやすい、などの症状が出てくると言われています。(T.K.)

底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

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