『養生訓・飲食 下』(9):夜食の食べ方

2019年6月27日木曜日

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健康を維持するための食べ方の注意点を、『養生訓』からご紹介しています。今回は「夜食の食べ方」です。
開花期のシソ科ヤグルマカッコウ(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園)
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夜が長くなり寒さが厳しい季節に、もし夜中に飲食をして寒さを防ごうと思うのならば、夕食の酒や飯を、数口減らすべきである。

また、やむを得ず人の招きに応じて、夜話をするために、他人の家で夜中に飲食をすることになったら、あらかじめ夕食の酒や飯を減らしておくべきである。
このように、夜間の飲食は少なめにしておけば、体に障らない。

夜食は、朝夕の食事より進みやすいので、食欲に任せて多く食べないよう、特に注意が必要である。


(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から)
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 江戸時代は、夜が長いのは寒い時期だけだったのかも知れませんが、現代では1年中、夜が長い時代になってしまっています。今日の内容は大切ですね。(T.K.)

 底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

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