お天気も程よく、会場は聴講者で満杯です(熱気で暑くなり、申し訳ありませんでした)。
導入講演 「『未病を治す』~古典に隠された意味~」
勝野達郎(千葉大学柏の葉診療所長・千葉大学医学部附属病院准教授・医師)
特別講演 「『未病を治す』~社会参加で健康長寿~」
近藤克則(千葉大学予防医学センター社会予防医学研究部門教授・千葉大学大学院医学研究院公衆衛生学教授・医師)
未病をテーマに東洋医学と公衆衛生の視点からお話くださいました。
近藤先生のお話から、
健康は個々人の努力以上に、社会環境が大事であるということがわかりました。
先生のタイトル通り、社会参加で健康長寿。
・治安が良く、公園や図書館が身近にあり、散歩ができる環境
・趣味や運動サークルで仲間と笑いのある生活
柏市はそうしたサークルが多く、元気な街のようです。
社会参加が得意でない方もいらっしゃいます。しかし、街全体の環境がよいとその方の健康度も上がるそうです。確かに、お店などで店員さんに気持ちよく声を掛けていただいたりするとこちらまで元気になりますよね。
聴いてて感じたのは、漢方診療はある意味サークルの役目をしているのではないかと!
近藤先生も木を見て森を見ず、ではよくないとおっしゃっていました。これは東洋医学と共通しています。
漢方診療では、患部のみならず、その方の生活習慣、生活環境、人間関係など見えてきたものを総合して処方を判断することが多々あります。患者さんも先生とよくお話をし、色々な感情を共有します。そうしたことがサークルの役目になり、薬以外の部分でも皆様の健康のお役に立てているのではないかと思いました!
ひらめきと感動をいただき、ありがとうございました。今後の研究結果を楽しみにしています。(薬剤師・S記)
会場の様子 |
近藤克則先生 |