明日は節分ですね👹
「節分」は「一年間健康で幸せに過ごせますように」という願いを込めて「悪いもの」を追い出す行事とされています。
もともと「季節を分ける」という意味で、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日を指していたようですが、いつしか、一年の始まりである「立春」の前日のみを「節分」と呼ぶようになったそうです。この日に悪いものを追い出し、縁起のよいものを食べて、新しい一年を迎えるわけです。
実は「節分」の発祥の由来は中国だといわれています。平安時代ごろに中国から伝わってきた文化が、日本古来の考え方と合わさって生まれたと考えられています。
かつて中国では、疫病をもたらす疫鬼を、魔除けの力を持つ穀物で追い払う「追儺(ついな)」という行事がおこなわれていました。鬼を祓う役人が盾と矛を持って、貴族たちと鬼を追い回したそうです。
日本でも豆ではなく米などをまいていた歴史もあるようですが、一説によると、「魔の目(まめ)」に豆を投げつけて「魔(ま)を滅(めっ)する」という語呂合わせが由来で豆になったとか…。
また、節分には炒った豆を使うのが一般的ですが、その理由は昔話と関係があります。
昔、人を食べる鬼に、神様が「この豆から芽が出たら人間を食べてもいいが、出ないうちに人を食べたら罰を与える」と鬼に豆を渡しました。鬼は神様からもらった豆をまくのですが、待っても待っても芽は出ません。なぜなら、その豆はあらかじめ炒ってあったものであったからというお話です。
このことから、節分の豆まきには炒った豆を使うようになったといわれています。
ところで、豆まきは「平安時代ごろに中国から伝わってきた文化が、日本古来の考え方と合わさって生まれた」といわれていますが、わが国最古の医書「医心方」が丹波康頼により編纂されたのも平安時代であり、「中国伝統医学の模倣から日本の独自性を追求したもの」とされています!
ちなみにダイズ種子(大豆)は「畑の肉」といわれ、タンパク質や脂肪、鉄分、カルシウムなど、ミネラルを多く含みます。
日本では色々な形に加工され、利用されています。まず、大豆を暗所で発芽させるともやし、未熟大豆を枝ごと収穫し茹でると枝豆、さらに育てて完熟したら大豆となります。煎って粉にするときな粉、蒸した大豆を麹菌と酵母で発酵させると醤油・味噌、また蒸した大豆を納豆菌で発酵させると納豆となります。熟した大豆を加水・浸漬・破砕・加熱したものを搾ると液体は豆乳、その残りはおから、豆乳を温めて液面に形成される膜を湯葉、にがりを入れて固めると豆腐、豆腐を揚げると油揚げ・厚揚げ、焼くと焼き豆腐、凍らせて高野豆腐となります。和食には欠かせない食材ですよね!
蒸した黒豆(黒大豆)を発酵させてから乾燥させたものは、香豉(こうし、別名:豆鼓(ずし))という生薬であり、発汗作用、健胃作用があるとされ、香豉を含有する漢方薬には梔子豉湯、瓜蔕散などがあります。本来、黒豆の発酵・乾燥品を用いますが、現在では納豆を乾燥させたものを代用します。
ぜひ皆さまも鬼を追い出していただき、健康で幸せな1年をお過ごしになられますように😀