花粉症に対する漢方薬治療のおすすめ

2024年3月8日金曜日

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 花粉症はいまや国民病ともいわれ、多くの方が毎年つらい思いをされています。

現在はスギ花粉がピークとなっておりますが、なんと、日本人の38.8%がスギ花粉症だというデータもあります!

花粉症のために勉強や仕事などに集中できなかったり、気分が晴れなかったりするなど、日常生活に支障をきたしてしまうこともありますので、しっかり症状を抑えたいですよね。


本来、花粉は人体にとって「排除すべき悪いモノ」ではないのですが、花粉症の方は、花粉が体に侵入してくると、排除するための反応を起こします。花粉を異物(アレルゲン)と認識した結果、排除すべく、免疫細胞から化学物質(ヒスタミンなど)が分泌され、異物をできるだけ体外に放り出そうとし、くしゃみで吹き飛ばし、鼻水で洗い流し、鼻づまりで中に入れないよう防御します。


一般的に行われている西洋薬の薬物療法では、こうしたアレルギー症状を抑えるために、ヒスタミンの働きをブロックする抗ヒスタミン薬を使用します。

 しかし抗ヒスタミン薬は、脳内のヒスタミンH1受容体がブロックされるため、眠気、喉の渇き、吐き気、眼圧上昇などの副作用が出る場合があります。

 そのため、仕事をしている方や運転の予定がある方の場合、眠気の副作用を避けるために、服用が難しくなってしまうケースもあります。

 

そもそも西洋薬は、化学合成された物質でできており、基本的に一つの成分で構成されていて、一つの疾患または症状を改善します。

対する漢方薬は、さまざまな効果を持つ生薬を組み合わせて作られています。西洋薬のように症状を抑える対症療法ではなく、原因を把握した上で身体の内側から改善することで症状の緩和を目指します。そのため、症状や体質などを診た上で、それに合った生薬が組み合わされた漢方薬が処方されます。


漢方薬は子供から高齢者まで性別や年齢を問わず使用できます。また、妊娠中や授乳期であっても、服用可能です。もちろん、漢方薬であっても妊娠中のお薬の服用は安全性に配慮する必要がありますが、胎児に悪影響を及ぼすリスクはほぼないとされています。

 

花粉症治療で使われる漢方薬にはさまざまなものがありますが、いずれも眠気の副作用はありません。それぞれ、期待される効果効能に違いがあり、花粉症の症状や体質などに合わせて使い分けることが大切です。

例えば、からだが冷えていて、くしゃみや水っぽい大量の鼻水がよく出るのか、あるいは鼻づまりや黄色く粘った鼻水が出るのかで、使う漢方薬は異なります。また胃が弱いのかどうか、冷えが強いのか熱をもっているのか、などでも違ってきます。


ご自身に合ったものを使用されれば、きっと「花粉症に漢方薬は効くんだ!」と実感していただけると思います😄

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