前回に引き続き、貝原益軒が正しい睡眠の取り方について語っています。「夜更かしは健康に良くないですよ!」とのこと。
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夜に、本を読んだり、人とお話をするのは、「三更(さんこう)」を限りとすべきだろう。
日没から夜明までを五つに分けて「五更(ごこう)」と呼ぶ。したがって、「三更(さんこう)」というのは、我が国の時(とき)の呼び方で言えば、四つ半(23:00)から九つ(24:00)に当たる。
深夜まで寝ないでいると、精神が静まりませんよ。
(貝原篤信
編録『養生訓』巻第二 総論 下から)
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私は、電気が無かった江戸時代は、みんなもっと早い時刻に床に着いていたと思っていました。しかし、貝原益軒がこのように書いているということは、江戸時代も睡眠不足の人が多かったのでしょうか。(T.K.)
底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。
http://opac.ll.chiba-u.jp/da/koisho/56853/?lang=0&mode=0&opkey=R147135011924426&upmetapid=309&cidx=1&chk_schema=100%2C150