『養生訓・飲食 上』(20):『飲食 上篇』のまとめ

2018年11月8日木曜日

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本日取り上げる部分は、『飲食 上篇』のまとめと言える内容です。


ミズキ科サンシュユの果実 Cornus officinalis(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園)
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人間は、腹がすくから食べ、のどが渇くから飲む。しかし、空腹感やのどの渇きにまかせて、一度に多く飲み食いすれば、腹が張って胃腸を傷め、「元気」を損なう。空腹感やのどの渇きがある時は注意すべきである。

また、飲食した物がまだ消化されていないうちに、さらに重ねて飲み食いすれば、飲食した物は胃腸に滞って害になる。

飲食した物がよく消化された後で、体が欲する時にのみ飲み食いすべきである。このようにすれば、飲食した物はみな栄養分となる。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第三 飲食 上から)

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『養生訓・飲食 上』をゆっくりと読み進んできましたが、今回でこの篇は完了とし、次回から『養生訓・飲食 下』に移りたいと思います。(T.K.)

底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

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