『養生訓・飲食 下』(12):疲れすぎた時の食事のしかた

2019年9月5日木曜日

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健康を維持するための食べ方の注意点を、『養生訓』からご紹介しています。今回は「疲れすぎた時の食事のしかた」です。

セリ科ミシマサイコ属ミシマサイコ(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園)

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疲れ切った時にたくさん食べてしまうと、人は必ず眠たくなって横になりたくなるものである。

食べてすぐ横になって眠ってしまうと、「食物の気」が塞がってめぐらず、食物をうまく消化できなくなり、病気になってしまう。

だから、疲れ切った時には、食べてはいけない。

疲れがとれてから、食べるべきである。

食べた後に眠らないためである。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から)

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現代医学的には、食事の直後に眠ることが健康に良くないというお話は一般的ではないと思われます。ただし、睡眠中のホルモンの状態などはまだ分かっていない点も多いと思いますので、上記の貝原益軒の主張も意味があることなのかも知れません。(T.K.)

底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

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