『養生訓・飲食 下』(23):お酒の適温は?(その1)

2020年1月9日木曜日

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貝原益軒が引き続き「お酒の飲み方」について語っています。「お酒」については、他の食べ物以上に細かく注意点を述べていますね。

晩秋の千葉大学柏の葉キャンパス
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お酒というものは、夏でも冬でも、冷たくして飲んでも良くないし、すごく熱くして飲んでも良くない。飲んで温かく感じるぐらいの温度で飲むべきである。

すごく熱くして飲むと、のぼせてしまう。


冷たくして飲むと、胃に負担をかけ、体に不要な水分を貯めてしまう。

確かに、朱丹渓(しゅたんけい)は、「お酒は冷たくして飲むのが良い」と言っている。

しかし、お酒をいつも多く飲む人が、冷たいお酒を飲むと、胃腸を傷つける。

お酒を少ししか飲まない人であっても、冷たいお酒を飲むと、食欲を落とす。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から)

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朱丹渓(しゅたんけい)とは、元の時代に活躍した医師です。(T.K.)

底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

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