『養生訓・飲食 下』(25):お酒の勧め方(その1)

2020年1月23日木曜日

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いままでご紹介した『養生訓』には、社交術についての記載はあまりありませんでしたが、今回は「健康を守るようなお酒の勧め方」がテーマです。

バラ科サクラ属ウメの花(千葉大学柏の葉キャンパス、2020年1月25日)
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お酒を他人に勧める時:

とりわけたくさん飲める人でも、適量を過ぎれば体調が悪くなるものである。

もし、その人が飲めるお酒の量が分からない時には、最初にあえて少しだけ積極的に勧めてみる。

その人が断って飲まないようであれば、以後はその人の飲み方にまかせるようにして、むやみに強いてはいけない。

たとえ、その人がお酒を飲む量が十分ではなくて、興に乗るまで酔っぱらわなくても、健康に害はない。

飲み過ぎれば、必ず健康に害を及ぼす。
(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から)

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お酒の利点を説いている貝原益軒ですが、やはり「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですね。(T.K.) 

底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

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