啓蟄も過ぎ、動植物が動き出している今日この頃いかがお過ごしですか?
薬用植物園ではバラ科の木々やサンシュユ、コブシ、ネコヤナギなどが咲き出しました。
そんな中で、
地面から開花している花が・・・よく見るとレンギョウでした。
その近くでは、レンギョウの枝が徒長し地面につきささったまま発根しています(写真)。
ということは、レンギョウは挿し木で簡単に増えそうですね。
開花しているレンギョウは、落ちた枝が発根し開花に至ったのかもしれません。
レンギョウ(モクセイ科)は早春の花として親しまれていますが、漢方では果実を乾燥して生薬として用います。
中国原産ですが、それとは別に中国にはシナレンギョウ、韓国にはチョウセンレンギョウがあるそうです。鑑別方法は素人には難しく、植物の先生にお任せするしかありません。
生薬の効能効果としては共通して清熱・解毒・消腫の作用があり、特に皮膚の化膿症に対して重要な生薬です。荊芥連翹湯や清上防風湯に配合されています。(S)