ご無沙汰しております。
桜の開花を始め、様々な植物が一気に開花し、春を満喫しています。
桜、八重桜、つつじまで競うように咲いていました。
花笠
花の王と呼ばれるにふさわしい、堂々と優雅な様ですね。
ボタンは根皮を生薬として用いるのですが、真ん中の芯を除いた形で輪切り(または刻み)になっています。
瘀血を散じ血熱を清する、すなわち、血行を改善しながら炎症や熱性疾患の熱を取っていく作用があり、桂枝茯苓丸、折衝飲、大黄牡丹皮湯などの薬に配合されています。ペオノール、ペオニフロニンなどを含み、独特の芳香があります。
虫垂炎は今でこそ病院での早期対応が必須ですが、かつて大黄牡丹皮湯が使われ、有効であった報告があります。医療環境が十分でなかったり、遠洋航海中であったり、様々な理由があったのでしょう。
現代においては、First choiceでなくても、補完的に使える可能性は十分あると考えます。(S)