ナルコユリとアマドコロ

2021年4月22日木曜日

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 ナルコユリとアマドコロ。

どちらもPolygonatum属のユリ科植物です。

似たような感じなので、1年たつとすぐ特徴を忘れてしまうので、書いてみることにしました。

※ナルコユリPolygonatum falcatum 生薬名:黄精(根茎)

※アマドコロPolygonatum odoratum var. pluriflorum 生薬名:玉竹、いずい(根茎)

まずは葉。

(左)ナルコユリ(右)アマドコロ

ナルコユリは披針形または狭披針形(平たくて細長く、先のほうがとがり、基部のほうがやや広い形)。葉柄は欠けている。

アマドコロは長楕円形または狭長楕円形。葉柄はやや短いかかけている。

葉の形で区別が付きますね。

花。

(左)ナルコユリ(右)アマドコロ
正直難しい・・・
本には、
ナルコユリの花はアマドコロより小さく緑白色の筒型の花
と書いてありました。

薬能は、似たようなところもあるのですが、主に、

ナルコユリの根茎(黄精)は、滋養強壮作用(補気、潤肺、強壮)。江戸時代に砂糖漬けの黄精が流行ったそうです。

アマドコロの根茎(玉竹、いずい)は、補陰、特に肺(呼吸器系)を潤す作用(補陰、潤肺、止渇)。

空咳やのどの乾燥などお持ちの方が多いですし、これから脱水に注意する季節でもあるので、改めて玉竹に注目してみたいと思いました。(S)

参考:日本薬草全書 新日本法規 監修:水野瑞夫、編集:田中俊弘

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