前回に引き続いて、お茶の飲み方について貝原益軒が語っています。
ボタン科ボタン属シャクヤクの花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園) |
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お茶の飲み方は、食事の後に、熱いお茶を少し飲んで、食べ物の消化を助け、のどの渇きをやわらげるようにするのが良い。
お茶に塩を入れて飲んではいけない。腎臓に負担をかける。
空腹の時にお茶を飲んではいけない。胃腸に負担をかける。
濃いお茶は、たくさん飲んではいけない。元気が生まれてくるのを妨げる。
大陸のお茶は、性質が強い。なぜならば、茶葉を製造する時に煮ないからである。
(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から)
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現代では、お茶に塩を入れて飲むことはないと思いますが、江戸時代はそのような飲み方があったのでしょうか?