『養生訓・飲食 下』(31):お茶の飲み方(その5)

2021年5月20日木曜日

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 貝原益軒が、「お茶」も飲み過ぎは良くないと語っています。

アカバナ科マツヨイグサ属ヒルザキツキミソウの花(千葉大学柏の葉キャンパス)

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熱いお吸い物も熱いお茶も、飲み過ぎてはいけない。

飲み過ぎると、胃腸に「湿(しつ)」が生じる。※

胃腸に「湿(しつ)」が生じるのは良くないことである。

熱いお吸い物も熱いお茶も、適量を摂れば胃腸の働きが盛んになり、顔色もツヤツヤしてくる。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から) 

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※ 漢方では、胃腸に「湿(しつ)」が生じると、まず胃がもたれやすくなり、口の中がネバネバしてきて、ひどくなるとムカムカしたり食欲が落ちてきます。腸に影響すると、軟便やベトベトした大便になります。全身に影響すると、頭重感やめまい、四肢のむくみなどが起こりやすくなる、と考えます。(T.K.) 

底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。 

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