『養生訓・飲食 下』(32):お茶の飲み方(その6)

2021年5月27日木曜日

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貝原益軒が、「お茶」を入れる時には、水を選ぶ必要があることを説いています。

ただ、水道も無い江戸時代のお話ですので、現代では益軒の言葉の通りにする訳には行きません。益軒の「気持ち」をくみ取ってみて下さい。

アジサイ科ウツギ属ウツギの花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園)

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お茶を入れる時には、水を選ぶべきである。清らかで、甘みのある水が良い。

雨水を利用しても、味が良い。雨が降っている時に、清浄な容器を庭に置いて集める。

雨水は、地上の水よりは良い。しかしながら、雨水は長くもたない。

雪が溶けてできた水が最も良いとされている。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から) 

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※ 空気がきれいだった江戸時代には、雨水でお茶を入れることができていたのですね。さらに、貝原益軒は、漢方薬を煎じる時に使う水も同様に選びなさい、と述べています。(T.K.) 

底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。 

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