『養生訓・飲食 下』(33):お茶の飲み方(その7)

2021年6月3日木曜日

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今回は、貝原益軒が「お茶の入れ方」について述べています。

今回の記載から、益軒の頃は、お茶を入れるために、茶葉を煮出していたことがハッキリと分かります。現代とは違った作り方だったんですね。

スイカズラ科タニウツギ属ハコネウツギ(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園)

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お茶を入れる時、茶葉を炒る時には弱火を使い、茶葉を煮出す時には強火を使う。

茶葉を強い火で炒ってはいけないし、茶葉を弱い火で煮出してはいけない。

茶葉を煮出す時には、火力が強くなる硬い炭を使って、これを良く燃やして一気に煮出すようにする。

水が沸騰したら、ここで冷水を加えるのがコツである。

このようにすれば、お茶の味が良くなる。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から) 

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※ 今回で「お茶」のお話は最後になります。次回のテーマは、「タバコ」です。(T.K.) 

底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。 

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