千葉大学柏の葉キャンパス薬草園では、今週、クロウメモドキ科ナツメ属の2種類の薬木が開花しています。
A:クロウメモドキ科ナツメ属サネブトナツメの花
B:クロウメモドキ科ナツメ属ナツメの花
サネブトナツメの方が原種に近いとされているのですが、花は非常に似通っていて、私には区別がつきません!
A:サネブトナツメの花、B:ナツメの花 |
サネブトナツメの種子は酸棗仁(サンソウニン)という生薬となり、疲れた心の回復に使われたり、睡眠の質を改善させる目的でよく使われるものです。
ナツメの果実は大棗(タイソウ)という生薬となり、胃の働きを助けたり、他の性質の強い生薬の薬効を緩和させたりする目的でよく使われています。
漢方では、いずれもとても大切な頻用生薬です。(T.K.)