先生に続いて、同じクロウメモドキ科のケンポナシ(玄圃梨)を紹介します。
ちょうどケンポナシの花が盛りを迎えていて、路上にたくさん落ちて絨毯のようになっています。あっという間に高木となりました。
日本ではあまり使いませんが、生薬は「枳梖子」(キグシ)といい、果実、種子を用います。噛むと甘みがあり梨のようなので、ケンポナシ(玄圃梨)と呼ばれています。
曲がりくねった形の果実(秋) |
ケンポコナシというかわいい別名もあります。
シーボルトがケンポノナシ、シグと呼び(枳梖をシグと呼んでいた)、のちにノが取れて、ケンポナシになったそうです。
作用は、二日酔いの薬として知られ、酒毒を消す、嘔を止める、通便作用があります。実際、マウスを用いた実験で、ケンポナシエキスがアルコール代謝を促進する可能性が示唆されているそうです。
そのほか、口臭を消臭するとして、ガムの中にケンポナシエキスが配合されているものがあります。
韓国ではケンポナシ茶が普及しているので、旅行の際にコンビニで買ってよく飲んでいました。自然な甘みがおいしいので、二日酔いで困っているわけではありませんが(笑)日本でも買えるとありがたいです。(S)
参考:
日本のハーブ 36 不思議な果実のケンポナシ
https://www.medicalherb.or.jp/archives/8292
松浦薬業
http://material.matsuura-gp.co.jp/news/2017072409323724.html