「サネブトナツメ」vs「ナツメ」:朿(とげ)

2021年6月12日土曜日

t f B! P L

「サネブトナツメ」と「ナツメ」の区別のお話の続きです。

この区別で、私が最も手ががりにしているのが、朿(とげ)の形状です。ナツメの仲間は、漢字で棗(なつめ)と書かれるだけあって、朿(とげ)を持つことが特徴です。(常用漢字では、朿(とげ)の字ではなく、棘(とげ)の字を採用)


A:クロウメモドキ科ナツメ属サネブトナツメの朿(とげ)

B:クロウメモドキ科ナツメ属ナツメの朿(とげ)

A:サネブトナツメの朿(とげ)、B:ナツメの朿(とげ)

Aのサネブトナツメの朿(とげ)は、原種だけあって、自然に近い印象があり、触るといかにも痛そうな長い朿(とげ)が付いています。実際、不注意に触ると刺(さ)さって痛い!


しかし、Bのナツメは、果実が人間の食品として使われて来ただけあって、飼い慣らされてしまった印象があり、朿(とげ)はほんのお飾り程度に退化しています。不用意に指などがあたると、むしろ朿(とげ)の方が折れてしまいます。(T.K.)



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