さくらの「樹皮」がお薬に!?

2024年4月7日日曜日

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 今日は、南関東で「さくらの花」が満開を迎えました!

本日千葉県某所で「ヤマザクラ(山桜)」の花が咲いていたので、写真におさめてきました。


三好学(1862-1939)著『桜花図譜』に描かれているベニヤマザクラです(国立国会図書館「NDLイメージバンク」から)。ヤマザクラは花と同時に葉が開くのが特徴とのことですので、赤い若葉とうす紅色の花のコントラストがうつくしいですね。


ヤマザクラの樹皮です。日本の漢方ではこの樹皮を「オウヒ(桜皮)」という名前の生薬として臨床的に活用しています。日本薬局方では、「ヤマザクラ(山桜)」と「カスミザクラ(霞桜)」の樹皮を生薬として規定されていますが、実は中国薬典には掲載されておらず、日本独自の生薬なのです!

生薬の「オウヒ(桜皮)」には、皮膚の化膿や皮下組織の炎症を緩和する作用があるとされ、にきびに処方される十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)や、打撲後の痛みや腫れに処方される治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)などの漢方薬に配合されることがあります。


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本日千葉県某所で咲いていた、お馴染み「ソメイヨシノ(染井吉野)」の花です。


『桜花図譜』に描かれているソメイヨシノです。開花しても葉が開いていない様子がきちんと描かれています。


ソメイヨシノの樹皮です。残念ながらソメイヨシノの樹皮は現時点では生薬としては認められておりません・・・「さくら」の世界も奥が深いですね!TK

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