タンジンの花

2016年9月7日水曜日

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シソ科タンジン(Salvia miltiorrhiza)の花が咲いていました。
学名にあるように、中国に分布するサルビアです。園芸でも出回っているようですね。



タンジンは丹参と書き、赤い(丹)根(参)を意味しています。英語名もChinese Red sageです。

タンジンには、活血・通経・涼血・安神作用があるため、月経不順、産後の腹痛などの婦人科疾患や胸痛、腹痛、癰種、神経衰弱などに用います。

中国ではタンジンの錠剤や注射剤があるそうですが、単にタンジンの粉末をお酒で飲むこともします。

タンジンの赤い根には、タンシノン類という色素が入っていることがわかっています。構造を見てみると、水に溶けそうもありません。お酒で飲むのは、よく吸収できるよう、理由がありそうですね。

冠心Ⅱ号方という有名なお薬は、丹参を中心としていくつかの生薬が配合されていますが、冠心病、つまり狭心症や心筋梗塞などの病気に対する薬として開発されたものです。血液や血管の健康を改善します。

タンジンは日本漢方ではあまり使われていませんが、優れた作用があるだけに活用できたらいいのになと思います。(S)


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