週刊文春の今週号に、『漢方薬「15人の名医」—リスト付—』というタイトルの記事が載っています。
記事の中では、「がん」・「高齢者医療(認知症を含む)」・「更年期障害」・「皮膚科」の4分野に関して、「15人の名医」リストが紹介されており、当診療所での診療をお願いしている秋葉哲生先生もそのお一人です。
それぞれのテーマについて下記のように解説されていました。
* * * * *
■がん
昨年末に厚生労働省がまとめた『がん対策加速化プラン』の中に、「支持療法の開発・普及」という項目があり、「漢方薬を用いた支持療法に関する研究を進める。」と明記されました。
支持療法とは、がんによる症状や治療による副作用を予防したり軽減するための治療のことです。がんをお持ちの患者さんの支持療法に漢方薬が有効であることが、国により認められたことになります。
■高齢者医療(認知症・多剤併用解消・医療費削減など)
認知症に伴って生じる、暴力・幻覚・徘徊などの「行動・心理症状」に対する漢方薬の有効性とそのメカニズムが証明されつつあります。
また、漢方医学では全身を診て処方を決めるため、例えば、腰痛、下肢痛、頻尿という複数の症状をお持ちの方にも、一つの漢方処方で治療できる場合があり、多剤併用を解消して医療費削減にも貢献できる可能性があります。
■更年期障害
女性の更年期症状に漢方薬が有効なことは広く知られていますが、男性の更年期症状にも漢方薬が有効だという結果が出ました。男性の更年期症状には、男性ホルモン補充療法だけではなく、漢方薬を併用した方が効果も上がります。
■皮膚科
アトピー性皮膚炎は、日本人の10%程度に生じる病気です。かゆみや赤みが強い時期は、西洋薬による薬物療法が優先です。漢方薬の併用によりステロイド剤の減量や投与期間を短くするなどの効果があることがわかってきました。
* * * * *
詳細については、直接記事をお読み頂ければと思いますが、当診療所にも上記の4分野のお悩みをお持ちになって、当診療所を受診される方も少なくありません。
当診療所に通院されている方の中にも、漢方治療を併用することにより、お悩みを解決できたり、軽減できた方が多くいらっしゃいます。(T.K.)