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今回は、黄土(おうど)と呼ばれる鉱物質の生薬についてご説明したいと思います。
煎じて頂く黄土(おうど) |
しかし、竈(かまど)の材料として黄土地帯の土壌だけを使うわけにはいきませんので、黄土に由来しない土壌から作られた竈(かまど)から得られる焼き土も同じ目的に使われるようになりました。江戸時代の日本では、長く使用された七輪(しちりん)の破片なども利用されていました。
後世になって、黄土は伏竜肝(ぶくりゅうかん)とも呼ばれるようになります。すごいパワーがあるにも関わらず世間では知られていない竜の「きも」という意味のようです。
黄土の成分を分析すると、ケイ酸、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化カルシウムなどが含まれており、ミネラル成分に富んでいることがわかります。
漢方では黄土は、血便、吐血、血尿、不正性器出血などに対する止血薬として使用されてきました。後漢の時代に書かれた医学書には、黄土湯(おうどとう)という、黄土を主成分とする煎じ薬が載っていて、肛門から遠い深部の腸からの出血に用いられると説明されています。
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当診療所では、煎じて頂く黄土は上のような顆粒状の状態でご提供しますが、直接内服して頂く黄土は、飲みやすいよう細かい粉末にしてご提供しております。
直接内服して頂く粉末状の黄土(おうど)0.5g入り |
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