薬草園も秋の様相。
キク科の花々はまだ咲いていますが、草勢は落ち着きを見せています。
一方、実りの秋というように、エビスグサ(生薬名:決明子)、チョウセンゴミシ(生薬名:五味子)などが観察できます。
五味子はマツブサ科チョウセンゴミシの果実を乾燥したものです。
五味とは・・・
皮と肉は甘くすっぱく、核は辛く苦く、全体に鹹味(塩気)があり、5つの味があるからと言われています。
作用は・・・
鎮咳作用・・・咳を鎮めます。
収渋作用・・・酸味は収れん作用があり、止まらない下痢や発汗に用いられます。
滋養作用・・・陰分を補い、体を潤わせます。
乾燥しやすく、咳が出やすい秋にぴったりですね。
この時期、韓国の市場では山盛りの生の五味子が見られます。お砂糖と漬け込みたい・・・
薬草園の五味子もツブサに観察してきました!
台風で落ちた実は、生薬の五味子そのものの味!乾燥していなくても気味は強いです。
今年初めて結実したので嬉しかったです。(S)