『養生訓・飲食 下』(6):胃が弱い人のための調理法

2019年1月24日木曜日

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健康を維持するために個々の食品を食べる時の注意点を、『養生訓』からご紹介しています。今日は、「胃が弱い人のための調理法」です。

ニシキギ科ツルウメモドキ属ツルウメモドキCelastrus orbiculatusの果実
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胃が弱い人が、だいこん、にんじん、いも、やまいも、ごぼうなどを食べる時は、薄く切って、よく煮たものを食べるべきである。

大きく厚く切ったもの、生煮えのものは、胃腸に負担がかかる。

大きく切ったものであれば、まず薄い味噌味か薄い醤油味で煮て、その汁に半日あるいは一晩ひたし置き、その後その汁でもう一度煮れば、害も無くなり味も良くなる。

鶏肉やイノシシの肉なども、このようにするべきである。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から)

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 何をどのようにして召し上がっても、全く胃腸に障らない方もいらっしゃれば、少し胃腸に障るものを召し上がっただけで、胃腸の調子が悪くなる方もいらっしゃいます。

 漢方薬を使って胃腸の調子を整えることはできますが、やはり、普段のお食事の内容が最も大切ですね。(T.K.

 底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

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