今週、墨田区文花2丁目の「緑と花の学習園」では、アマドコロ(甘野老)の花を見ることができます。
地面から斜めに伸びた茎から、小さな花が下向きに連なって咲くのが特徴ですが、葉の一部に白色の模様が入った「斑入りアマドコロ」の方がお馴染みかも知れません!
アマドコロ:美肌効果? |
アマドコロの根茎は、「イズイ(萎蕤)」または「ギョクチク(玉竹)」という名前の生薬として用いられます。
アマドコロの根茎は、滋養強壮に効果のある生薬として薬用酒の原料として使われることがあります。一方、皮膚や粘膜を潤す効果があるとされており、当院ではこちらの目的でしばしば活用させていただいています。
二千年前の生薬解説書である『神農本草経』には、女萎(じょい)という名前で掲載され、なんと「顔のシミ・ソバカスを薄くして、お肌がスベスベになる。」という美肌効果があると書かれています!実際にアマドコロの根茎が配合されている美容液もあるようなので、この効能に関する科学的証明を待ちたいところです。
なお、アマドコロによく似た植物として、ナルコユリ(鳴子百合)とホウチャクソウ(宝鐸草)がありますが、ホウチャクソウ(宝鐸草)は全草が有毒ですので要注意!!TK