2020年5月19日火曜日

4-5月の薬用植物園の様子

4-5月の薬用植物園(現在新型コロナウイルス感染症対策のため、クローズ中)
youtubeに上げましたので、写真(動画)でお楽しみください。

https://youtu.be/LaKds_yFLpE
https://youtu.be/W_Jjsd90qPs


2020年4月28日火曜日

母の日に 鉢花はいかがですか?

気が付けば5月目前、母の日ももうすぐですね。

花卉園芸学研究グループ(柏の葉)/環境健康フィールド科学センター 花卉・苗生産部にて、母の日ギフト特設ページを開設しました。
http://www.fc.chiba-u.jp/gaiyou/gyoumuhp/naeseisan/custom8.html

現金書留のみの取り扱いですが、元気いっぱいの鉢花をどうぞお買い求めくださいね。

2020年4月24日金曜日

最近の薬用植物園の様子

いかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、構内の入校規制もあり、薬用植物園も一時的にクローズしていますので、草花の様子をお伝えしますね。
インスタグラムでも写真を挙げていますので、ご参照くださいね。
https://www.instagram.com/toyoigaku_center/

アケビ(アケビ科)
 ミツバアケビもゴヨウアケビも開花しています。
小さいころ、開裂したアケビを取って食べた思い出がある方も多いでしょうか。
ムベ(アケビ科)
同じアケビ科ですが、ムベの液果(果実)は開裂しません。
八重桜(品種:紅華、バラ科)
 構内には様々な品種の八重桜が植わっています。

アマ(アマ科)
 種子からは亜麻仁油が取れます。
ホソバタイセイ(アブラナ科)
 ホソバタイセイの葉は青黛(せいたい)という色素の原料となっています。保険適用ではありませんが、潰瘍性大腸炎の治療に用いられることがあります。副作用に注意が必要で、医師のもとで用いられるものです。
ミヤコワスレ(キク科)
小さいマーガレットのようなお花です。
承久の乱で佐渡に流された順徳天皇がこの花を見ると都への思いを忘れられるとの話に由来し、命名されたそうです。
みなさんもこの花を眺めて、都への思いを忘れ、自粛に努めましょう^^(S)



2020年4月22日水曜日

こんな時だから・・お灸で免疫系を刺激する。

 江戸時代では、はやり病やいろいろな病気に対して治療法が確立していない、お薬が買えない、治療を受けられないという人々もいました。

 その人々は、病気にならない為にはどうしたらよいか考え、養生としてお灸が親しまれました。

 お灸には免疫系を刺激して免疫機能を調整してくれる働きがあります1)。

 アフリカなどでも免疫力を高めるために「MOXAFRICA」という団体が肺結核などの患者さんにお灸指導を行っています。2)3)

 松尾芭蕉の紀行文「奥の細道」の中でも
「もゝ引きの破をつづり(つくろい)、笠の緒を付けかえて、三里に灸すゆるより松島の月」

 ここでの足三里の灸は、足の疲れや胃を健やかに保つため、病気にならないようお灸は適していたのです。

 2009年の日本の論文4)では、「鍼灸学校の教員が免疫力をつける目的で行うツボ」として、第1位に、「足の三里」のツボがあげられています。このツボは、養生のツボとして昔から中国、韓国でも親しまれているツボです。
 
 皆さんもこんな時だから、自分でできるセルフケアとして「足の三里」に、お灸をしてみるのはどうでしょうか。
                          鍼灸院院長(柏の葉鍼灸院

 詳しい位置などは、下記のアドレス5)からせんねん灸のホームページを参考にしてください
1)http://www.meiji-u.ac.jp/md-immu/r-tema1
2)https://www.moxafrica-japan.com/
3)https://www.harikyu.or.jp/general/teikibin/teikibin_26_02.html
4) 全日本鍼灸学会雑誌,2009年第59巻1号,2-12より
5)https://www.sennenq.co.jp/knowledge/tubo13.html

2020年4月12日日曜日

新型コロナに対する漢方薬(回復期)

前のブログに引き続き、中国の「新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン案・第7版」から、新型肺炎の回復期(解熱後、まだ体力が回復していない時期)に使われる漢方薬についてご紹介致します。

漢方薬による補助療法は、あくまで現代医学的な補助療法がきちんと行われていることを前提とする治療法であることはご了解下さい。


*****以下、中国の「新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン案・第7版」の一部を翻訳*****

新型肺炎に対する漢方薬治療(回復期)

(1)東洋医学的に「肺(呼吸器系)と胃腸(消化器系)の働きが回復していない。」と解釈される場合

臨床症状:(熱は下がったが、)息切れがして、疲れやすい。
胃がつかえていて、食欲が戻らず、(無理して食べようとすると)ムカムカ吐き気がする。
便は出づらく、便が出てもベトベトしていてすっきりしない。
舌はむくんで、色は淡く、ベットリとした白いコケがついている。

煎じ薬に入れる生薬として薦められるもの:人参(にんじん)、黄耆(おうぎ)、陳皮(ちんぴ)、半夏(はんげ)、茯苓(ぶくりょう)、藿香(かっこう)、縮砂(しゅくしゃ)

(2)東洋医学的に「体力と体液の不足状態が回復していない。」と解釈される場合

臨床症状:まだ微熱を感じることがあり、汗をかきやすい。
息切れがして、疲れやすい。
痰が少なく、乾いたせきが残っている。
口が乾燥して、ドキドキしやすい。
舌はカラカラに乾燥している。

煎じ薬に入れる生薬として薦められるもの:麦門冬(ばくもんどう)、人参(にんじん)、五味子(ごみし)、浜防風(はまぼうふう)、蘆根(ろこん)、桑葉(そうよう)など


*****引用は以上*****

人参(にんじん) とは、いわゆる薬用人参のことで、ウコギ科オタネニンジンの根です。呼吸器系や消化器系の働きを助けたり、全身の体力を回復させる目的としては最も頼りになる生薬です。

黄耆(おうぎ) とは、マメ科キバナオウギの根です。よく上記の人参といっしょに用いられ、呼吸器系と消化器系の働きを助け、全身の免疫力を上げるのに役立つと言われています。
マメ科ゲンゲ属キバナオウギの花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園)
陳皮(ちんぴ) とは、ミカン科ウンシュウミカンの果皮です。「みかんの皮」を乾燥させたもので香りが良く、七味唐辛子の中に入っていることからわかるように、胃の動きを促進して食欲の回復を助けます。

半夏(はんげ) とは、サトイモ科カラスビシャクの塊茎(地下茎の一部)です。胃のつかえ感や、吐き気を緩和する目的で用いられ、しばしば上記の陳皮といっしょに使われます。
サトイモ科ハンゲ属カラスビシャクの地上部(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園)


※なお、日本国内で新型コロナウイルス感染症を疑った場合は、直接クリニックや診療所などの医療機関には受診せず、まず速やかに管轄の保健所に設けられた「帰国者・接触者相談センター」に連絡し、指示に従って下さい。(T.K.)


***新型肺炎関連ブログ(クリックすると開きます)***

新型コロナに対する漢方薬(発症疑いの時期)

新型コロナに対する漢方薬(軽症者)

新型コロナに対する漢方薬(中等症者)

新型コロナに対する漢方薬(重症者)

新型コロナに対する漢方薬(重篤者)

新型コロナに対する漢方薬(回復期)

2020年4月11日土曜日

新型コロナに対する漢方薬(重篤者)

昨日のブログに引き続き、中国の「新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン案・第7版」から、新型肺炎の重篤者に使われる漢方薬についてご紹介致します。

漢方薬による補助療法は、あくまで現代医学的な補助療法がきちんと行われていることを前提とする治療法であることはご了解下さい。


*****以下、中国の「新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン案・第7版」の一部を翻訳*****

新型肺炎に対する漢方薬治療(重篤者)

重篤者の定義:集中治療室に入り、人工呼吸器が必要な状態。



東洋医学的には「正常な意識を維持する機能が閉じ込められ、かつ、体温を維持する機能が体から逃げ出してしまう。」と解釈される状態。

臨床症状: 自力で十分な呼吸をすることが困難となり、体を少し動かしても息苦しくなり、補助換気(※)が必要になる。
やがて、意識障害やせん妄(※)を来たす。
危篤状態になると、冷や汗が出て、四肢が冷たくなる。
舌の色は暗紫色となり、ベットリとした厚いコケあるいはカラカラに乾いたコケが付く。

煎じ薬に入れる生薬として薦められるもの:人参(にんじん)、附子(ぶし)、山茱萸(さんしゅゆ)
蘇合香丸(そごうこうがん)あるいは安宮牛黄丸(あんぐうごおうがん)を、上記の煎じ薬と一緒に服用する。

*****引用は以上*****

※ 補助換気とは、自力で十分な酸素を肺から取り込めなくなった方に対して、人工呼吸器などの機械を使って人工的に呼吸を補助する方法です。

※ せん妄とは、意識がもうろうとして、意味不明なことを口走ったり、手足を無意味に動かしたりする状態です。

今回は、「正常な意識を維持する機能が閉じ込められ、かつ、体温を維持する機能が体から逃げ出してしまう」と解釈されていますので、正常な意識を回復する薬剤と、体温を維持する機能を回復する薬剤が選ばれています。

蘇合香丸(そごうこうがん)安宮牛黄丸(あんぐうごおうがん)とは、12〜15種類の生薬の粉を丸剤にしたものです。犀角(クロサイのつの)、麝香(ジャコウジカの香り袋)、牛黄(ウシの胆嚢にできた結石)などが使われています。中国では意識に障害が起こった時に使われている処方ですが、日本国内では医療用漢方製剤としては扱われていませんのでご注意下さい。

人参(にんじん)とは、いわゆる薬用人参のことで、ウコギ科オタネニンジンの根です。附子(ぶし)は、キンポウゲ科トリカブト属植物の塊根に減毒処理を施したものです。体温を維持する機能を回復させる目的で、人参(にんじん)と附子(ぶし)が一緒に使われます。

山茱萸(さんしゅゆ)は、ミズキ科サンシュユの果肉です。当診療所では、ふだんは足腰のだるさや頻尿症状などに対して処方しておりますが、ここでは人参と協力して汗を止める目的で使われているものと思われます。

ミズキ科ミズキ属サンシュユの花(千葉大学柏の葉キャンパス・薬草園・春)

ミズキ科ミズキ属サンシュユの果実(千葉大学柏の葉キャンパス・薬草園・秋)


※なお、日本国内で新型コロナウイルス感染症を疑った場合は、直接クリニックや診療所などの医療機関には受診せず、まず速やかに管轄の保健所に設けられた「帰国者・接触者相談センター」に連絡し、指示に従って下さい。(T.K.)


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新型コロナに対する漢方薬(発症疑いの時期)

新型コロナに対する漢方薬(軽症者)

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新型コロナに対する漢方薬(重篤者)

新型コロナに対する漢方薬(回復期)

2020年4月10日金曜日

新型コロナに対する漢方薬(重症者)

昨日のブログに引き続き、中国の「新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン案・第7版」から、新型肺炎の重傷者に使われる漢方薬についてご紹介致します。

漢方薬による補助療法は、あくまで現代医学的な補助療法がきちんと行われていることを前提とする治療法であることはご了解下さい。


*****以下、中国の「新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン案・第7版」の一部を翻訳*****

新型肺炎に対する漢方薬治療(重症者)

重症者の定義:入院し、酸素投与が必要な状態。

(1)東洋医学的に「強い毒が、肺の働きを閉じ込めている。 」と解釈される場合(※)

臨床症状:発熱して顔が赤くなる。強い倦怠感。
咳き込むが、痰は黄色くドロッとして少ない。場合によって痰に血が混じる。
ハアハアと息が切れ、体を動かすとゼーゼー息苦しくなる。
口が渇き、苦くネバネバする。
食欲無く食べれられない。便通が悪くなる。
尿の色が濃くなる。
舌の色は赤みが強くなり、黄色いコケがべっとりと付く。

煎じ薬に入れる生薬として薦められるもの:麻黄(まおう)、杏仁(きょうにん)、石膏(せっこう)、藿香(かっこう)、葶藶子(ていれきし)、蒼朮(そうじゅつ)、草果(そうか)、檳榔子(びんろうじ)、大黄(だいおう)、黄耆(おうぎ)など

(2)東洋医学的に「内臓が、熱毒によりあぶられている。 」と解釈される場合(※)
臨床症状:高い熱が出て、のどが渇く。
ゼーゼー息苦しくなる。
意識が遠くなり、うわごとを言う。時に痙攣。
物が見えづらくなる。
時に、皮膚に発疹、吐血や喀血、鼻血。
舌の色は深い紅色、コケは少ないか、コケが無い。

煎じ薬に入れる生薬として薦められるもの:石膏(せっこう)、知母(ちも)、生地黄(しょうじおう)、水牛角(すいぎゅうかく)、玄参(げんじん)、牡丹皮(ぼたんぴ)、黄連(おうれん)、竹葉(ちくおう)など

*****引用は以上*****

※ 東洋医学的解釈とは、臨床症状を東洋医学的に解釈したもので、この解釈に基づいて、処方や生薬が選ばれます。


※なお、日本国内で新型コロナウイルス感染症を疑った場合は、直接クリニックや診療所などの医療機関には受診せず、まず速やかに管轄の保健所に設けられた「帰国者・接触者相談センター」に連絡し、指示に従って下さい。(T.K.)


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新型コロナに対する漢方薬(発症疑いの時期)

新型コロナに対する漢方薬(軽症者)

新型コロナに対する漢方薬(中等症者)

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新型コロナに対する漢方薬(重篤者)

新型コロナに対する漢方薬(回復期)