2018年6月19日火曜日

大阪の学会にて 建物編2

昨日、大阪で大きな地震があり、皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
群馬や千葉でも地震が続き、また先日大阪に出掛けたばかりでしたので、大変驚きました。
国内外の旅行者も多く、心痛いかばかりかと存じますが、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。(S)
杏雨書屋
日本や中国の本草医書が散逸するのを防ぐために作られた文庫。杏雨とは杏林(医学)を潤す雨という意味だそうです。
http://www.takeda-sci.or.jp/business/kyou.html

小西家住宅(小西儀助商店)
重要文化財となっています。明治36年(1903年)から3年かけて作られた建物。リンク先の写真はいつの風景でしょうか。現在は高層ビルの中に混在する形で、存在感を放っておりました。
https://osaka-info.jp/page/old-konishikike-jutaku

休憩したサンマルクカフェ大阪北浜店もとてもレトロなビルで素敵でした。
高麗橋野村ビルディング

2018年6月16日土曜日

ヨモギと端午の節句(2)

今年は、「6月16日」が旧暦の端午の節句です。
中国の田舎では、商店街などでヨモギと菖蒲が売られ、
自宅の前では、それらを干して束ね、1年分の沐浴のためにヨモギを菖蒲で巻き保存
しています。
もう、日本では見られない光景ですね。 motomoto

2018年6月15日金曜日

「国際疾病分類」の改訂(ICD-11)

「国際疾病分類」ってご存じでしょうか?

病気や死因の統計をとるための国際的に統一された疾病分類です。

初版は1900年(明治33年)の国際会議で承認されたそうで、戦後は世界保健機関(WHO)が各国政府に勧告する形となり、医学の進歩に伴って約10年おきに改訂されてきました。


現在は世界的に第10版(ICD-10)が使用されています。日本国内でも、人口動態統計における死因統計、医療保険のための疾病分類、病院診療報酬の包括支払制度(DPC)など広く活用されています。

10年ほど前から第11版への改訂作業が徐々に進んでおり、いよいよ来週6月18日に第11版の実装版がリリースされます。その後、この第11版は来年初頭のWHO理事会で審議され、来年5月のWHO総会で採択されることになっているそうです。


実は、第11版で、初めて「東アジアの伝統医学分類」が採用されるそうです!したがって、 漢方や鍼灸にとって第11版への改訂の意味はたいへん大きいのです。私達が日々行っている漢方的診断が世界的な基準になるわけですね。

ご関心をお持ちの方は、ICD-11のwebsiteをのぞいてみて下さい。(T.K.)

2018年6月14日木曜日

『養生訓・飲食 上』(12):好物は少し食べよう

貝原益軒が、好きな食べ物の食べ方について述べています。
ライベリー Syzygium luehmannii の花(千葉大学柏の葉キャンパス薬草園にて)
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自分が好きな食べ物は、自分の胃腸が好む食べ物なので、自分の体を補うことができる

李笠翁(りりゅうおう)※も「生まれつきたいへん好きな食べ物は、その人の薬になる」と述べており、もっとも理にかなっている。

しかし、好むままに自分が好きな食べ物をたくさん食べてしまうと、必ず害になり、好まない食べ物を少し食べたことにすら劣ってしまう。

自分が好きな食べ物を少し食べれば、益となる。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第三 飲食 上から)

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 ※李漁(りぎょ)。明末・清初の劇作家・小説家。

 確かにどんな食べ物でも食べすぎは良くないですが、「好物を少し食べれば、体を補う薬になる」という主張は興味深いと思います。(T.K.)

 底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。

2018年6月13日水曜日

大阪の学会にて 建物編1

先週末に第69回日本東洋医学会学術総会に出席してきました。
大阪に行くのは何年ぶりでしょうか。
「漢方の実力、臨床力、癒し力」というサブタイトル。
使った、効いたという報告を、個々のレベルではなく、まとめあげるということも必要となってきますね。

会場のある中之島、淀屋橋、北浜周辺を歩いてみて、素敵な建物が多いこと!
京阪電車の駅もartistic!
写真が撮れなかったので、google mapから拝借しました。

日本銀行大阪支店旧館

新幹線の新大阪から淀屋橋に来て、地上に上がるなりこの建物で思わず声が出ました。
青銅色の屋根の洋風の建物。日本銀行大阪支店旧館です。
明治36年(1903年)にベルギーの国立銀行をモデルにして建てられたそうです。

大阪市立愛珠幼稚園
そして宿に向かう途中にあった古い建物は、表に回ってみると幼稚園でした!
明治13年に創設された日本でも3番目に古い幼稚園とのこと。国の重要文化財に指定されています。

続く・・・(S)






2018年6月1日金曜日

梅雨間近の晴天


今日は天気も良く過ごしやすかったですね。
診療所前の薬草園をパノラマで撮ってみました。緑がまぶしく感じられます。
左奥では栗の花が満開を迎えています。
キンギンカが終わり、トウキ、ビロードモウズイカ、アサザ、アカヤジオウ、ヨモギ、オオヨモギ、ハーブ類などが元気です。キキョウももうすぐです。
イブキジャコウソウが元気すぎて区画からはみ出しています。ミツバチも蜜取りで大忙しです。(S)

2018年5月24日木曜日

『養生訓・飲食 上』(11):調味料や薬味の意義

貝原益軒が、調味料や薬味の意義について述べています。
セリ科ウイキョウ(フェンネル)Foeniculum vulgareの花 (千葉大学柏の葉キャンパス薬草園2018.5.17)
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古(いにしえ)の聖人は、適切な「醤(しょう)」がなければ食事を摂らなかったという。これも養生の方法である。

「醤(しょう)」とは、「単に味を良くするための」調味料や薬味のことではなく、「健康を守るために食事に加えるべき」調味料や薬味を指す。

現在あるものでたとえると、塩、酒、醤油、酢、蓼(たで)、生姜(しょうが)、わさび、胡椒(こしょう)、芥子(からし)、山椒(さんしょう)などであるが、健康を守るためにそれぞれの食べ物に応じた調味料や薬味がある。

これらを食事に加えるのは、食品の毒を制するためである。単に、食事の味を良くすることだけを目的にするものではない。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第三 飲食 上から)

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 調味料や薬味は、我々はふだんは「お好み」で食事に加えていて、つい入れ過ぎてしまうこともありますね。

 食品に応じて、季節に応じて、体調に応じて、健康を守るために調味料や薬味の種類や量を工夫すべきだと述べているようです。(T.K.)

 底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。