2020年11月23日月曜日

『養生訓・飲食 下』(27):お茶の飲み方(その1)

新型コロナのお話のところで、『養生訓』についてのブログが止まっていましたが、再開したいと思います。今日は、お茶(緑茶)のお話になります。

イチョウ並木の黄葉(千葉大学柏の葉キャンパス、2020年11月19日)


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お茶(緑茶)は、日本では大昔には無かったが、奈良・平安時代頃に唐の国から渡ってきた。その後、味わい楽しむ人々が増えて来て、今では日用欠かすことができないものになっている。

お茶は、人の熱気を冷まし、頭に上った「気」を落ち着かせ、眠気を覚ますという性質がある

ある学者は、「長く飲めば、脂肪を減らして、痩せることができる」と言っている。しかし、別の学者は、「人によっては、その性質は良くないこともある」と言っている。

今の世間では、朝から夕まで、お茶をたくさん飲む人が多い。飲み慣れてしまえば、体を損なうことはないのだろうか? 私はやはり、お茶には冷ます性質があるので、一度にたくさん飲むべきではないと思う。

抹茶(まっちゃ)は、飲用する時には、炒ったり煮たりしないので、その性質が強くなる。

煎茶(せんちゃ)は、飲用する時には、炒って煮るため、その性質はやわらかくなる。

故に、普段は煎茶を飲用すべきである。

(貝原篤信 編録『養生訓』巻第四 飲食 下から) 

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貝原益軒が言っている「煎茶」というのは、「炒って煮たお茶」だと述べていますので、現在の「ほうじ茶」に近いものだったと思われます。お茶は、適量を楽しみましょう!(T.K.) 

底本は、千葉大学附属図書館によりデジタル化され一般公開されている『養生訓』(貝原益軒の没後百年にあたり刊行された版)です。 

2020年11月20日金曜日

季節の花々 11月

農産物直売会 11/3
ムベの実を食べてみました
今日のイチョウ 11/12
センダン
メグスリノキ
カマキリ お薬になることご存じですか?
今日のイチョウ 11/17,18


11/3は雨混じりの寒い日にもかかわらず、多くの方にお越しいただき、ありがとうございました。
12/5にはシクラメン直売会があります。農産物直売会と同様、登録制となっていますので、よろしくお願いいたします。
ご案内はこちら
http://naeseisan2.blogspot.com/2020/11/125-930.html
春先までお花が楽しめますので、是非お越しくださいね。
農産物直売会で出品していた七味唐辛子、ピクリングスパイスも予定しております。(S)

2020年10月22日木曜日

七味唐辛子 辛い物の働き

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COVID19の影響から、今年の11/3は恒例のセンター祭は行わず、農産物直売会となりました。
原則として予約制となっていますので、センターのホームページ中ほどに説明がありますので、よくお読みになり、登録お願いいたします。
検温や、マスクの着用、万が一感染者が出た場合の連絡先の記入など行います。

センターHP

診療所では例年作っている七味唐辛子とピクリングスパイスを出品予定です。
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○七味唐辛子:山椒多め、生姜入りの八味です
○ピクリングスパイス:ピクルスを作るためのオリジナル混合スパイスです

秋になり乾燥し始めると「肺」の潤いを奪うので、風邪や呼吸器疾患に注意が必要となってきます。
また、肺は体表に通じ、皮膚呼吸も調節しています。昔よくやられていた乾布摩擦は、体表を鍛えることで、肺を強くし、風邪をひき引きにくくなるなどの効果を目的としたものです。
食べ物では辛い物を少量摂ることで、発散作用を強め、肺の機能を補う働きがあります。

辛味のある食材
ニンニク、ネギ、ニラ、らっきょう、大根、ワサビ、シソ、生姜、唐辛子、陳皮、山椒


風邪をひきそうなときは、ネギや生姜を入れた温かいスープが効果的です。七味唐辛子もお味噌汁に一振りしてみると使いやすいと思います。

ただし、辛い物の取りすぎは胃腸を痛めたり、辛い物の熱が潤いを奪い、かえって乾燥してしまいますので、適度に摂りましょう。肺を潤す作用のある、白きくらげ、大根、豆腐、百合根、梨、れんこんなどを合わせて摂るとよいでしょう。(S)

2020年10月8日木曜日

銀杏の実

早くも10月となり、すっかり涼しくなりました。
気が付けば、センターの銀杏の実も道路に落ちていて、秋の訪れを感じます。

銀杏は写真のように、オレンジ色の外種皮を付けています。これを土に埋めたり洗ったりして取り除くとようやく知っている銀杏の形になります。
外種皮はくさい上、ギンコール酸等かぶれる成分が含まれていますので大変な作業です。

海外でもイチョウが植えられていますが、結構実が落ちていて、道路がくさかったのを覚えています。日本では実のならない雄の木を植えているんだそうです。安心してイチョウ並木を歩けるのは配慮があってのことなんですね。

銀杏は咳止め、夜尿などに漢方で使われることがあります。食用ではしっかりと火を通したものを少量とし、多食しないように注意が必要です。

たまにサプリメントとしてイチョウ葉エキスを服用されている方がいらっしゃいます。ドイツでは製法、成分量等が規定され、末梢血流の改善目的に使われています。日本で見かけるものは規定がないため様々なものが流通しています。少なくともアレルギーの原因となるギンコール酸が基準値以下に除去されていることが明記されているものを選んでください。また、葉をお茶にする食文化もありません。勝手にお茶に加工しているだけですので、大量に摂取すると健康を害する恐れがあります。(S)
イチョウ葉に関する副作用の一例

2020年10月7日水曜日

季節の花々

すっかり秋らしくなってきましたね。
季節の写真をインスタグラムに上げていますので、ご覧ください。
ヒガンバナ類
紫蘇
オミナエシ
ダンギク

2020年9月17日木曜日

千葉大学東洋医学自由講座のお知らせ(令和2年度・2020年度)

千葉大学には、戦前の昭和14年(1939年)に発足した「千葉大学東洋医学研究会」という、漢方医学や鍼灸医学を学び研究する学生サークルがあります。今年で満81年になります。

「千葉大学東洋医学研究会」では、昭和22年(1947年)に当時の教授会の承認を得て「千葉大学東洋医学自由講座」というセミナーの開催を始めました。「自由講座」と言う名称は、東洋医学を勉強したい学生や職員が自由に聴講できる講座という意味から生まれたそうです。

「千葉大学東洋医学自由講座」は、その後も毎年続けて開催され、一般の方も聴講できる形になり、今年度は74期めの講座が開催されます。

当診療所のスタッフも講師として参加させて頂いており、千葉大学東洋医学研究会の許可を得ましたので、このブログでも今年度の内容をご紹介致します。

聴講資格はございませんので、東洋医学をより深く学びたい方のご参加をお待ちしております。(T.K.)

バラ科サクラ属アンズの花(千葉大学柏の葉キャンパス)

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第74期 千葉大学東洋医学自由講座予定表 (令和2年度・2020年度)

第1回 2020年5月7日(木) 入門講座「陰陽虚実」  → 感染予防のため開催中止
勝野達郎(千葉大学柏の葉診療所長)

第2回 2020年5月21日(木) 入門講座「気血水」  → 感染予防のため開催中止
平崎能郎(千葉大学院医学研究院 和漢診療学講座特任准教授)

第3回 2020年6月11日(木) 入門講座「五臓六腑」  → 感染予防のため開催中止
秋葉哲生(あきば伝統医学クリニック院長・千葉大学大学院医学研究院 和漢診療学客員教授)

第4回 2020年6月25日(木) 入門講座「六病位」  → 感染予防のため開催中止
並木隆雄(千葉大学医学部附属病院 和漢診療科診療教授)

第5回 2020年7月9日(木) 入門講座「四診」  → 感染予防のため開催中止
勝野達郎(千葉大学柏の葉診療所長)


第6回 2020年10月1日(木) 鍼灸  → 感染予防のため開催中止
村上えい子(いのはな鍼灸院院長・千葉大学神経内科非常勤講師)

第7回 2020年10月15日(木) 特別講義  → 感染予防のため開催中止
三潴忠道(福島県立医科大学会津医療センター 漢方医学講座教授)

第8回 2020年11月12日(木) 特別講義  → 感染予防のため開催中止
池上文雄(千葉大学名誉教授・千葉大学環境健康フィールド科学センター特任研究員)

第9回 2020年11月26日(木) 特別講義  → 感染予防のため開催中止
土佐寛順(土佐クリニック院長)

第10回 2020年12月10日(木) 特別講義  → 感染予防のため開催中止
並木隆雄(千葉大学医学部附属病院 和漢診療科診療教授)

第11回 2021年1月7日(木) 特別講義  → 感染予防のため開催中止
角野めぐみ(千葉大学柏の葉診療所・千葉大学医学部附属病院特任助教)

第12回 2021年1月21日(木) 特別講義  → 感染予防のため開催中止
秋葉哲生(あきば伝統医学クリニック院長・千葉大学大学院医学研究院 和漢診療学客員教授)

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●時刻:18:00〜19:30 事前申し込み不要(途中参加及び途中退出可能)

●会費:年会費2,000円、又は各回の参加費200円

●会場:千葉⼤学医学部附属病院 3F セミナー室(都合により変更の場合がございます)(一階に部員が立っています。)

●会場までの行き方:JR千葉駅東口7番バス乗り場発着の「千葉⼤学病院」⾏き⼜は「南⽮作」⾏きのバスに乗り、「千葉⼤学病院」にて下⾞

●連絡先:千葉大学東洋医学研究会自由講座係 古川裕斗 chiba_touiken@yahoo.co.jp

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※ 上記の自由講座担当係のメールアドレスの@は全角太文字にしています。

※『金匱要略』(きんきようりゃく)は、漢方薬の重要古典のひとつです。

※上記は、2020年4月1日時点の予定です。今後の、新型コロナウイルス感染症の状態により、講義日程が変更される可能性がありますので、最新の情報をご確認下さい。

※※第1回から第5回までの講座に関しては、新型コロナウイルス感染症への対応として、開催を中止させて頂きます。(2020年4月23日訂正)

※※第6回から第12回までの講座に関しても、新型コロナウイルス感染症への対応として、開催を中止させて頂きます。(2020年9月17日訂正)