9月15日にNHK Eテレで、「めざせ!健康長寿~中高年からの医療と漢方~」というTVシンポジウムが放映されました。
総論から具体的な方策まで述べられていて有益な内容だと思われましたので、主なポイントだけまとめてみました。
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日本人の「平均寿命」は、男性が80.98歳、女性が87.14歳となっていますが、介護に依存しないで自立的な生活ができる期間である「健康寿命」は、男性で72.14歳、女性で74.79歳だそうです(平成28年 厚生労働省調べ)。
したがって、人生の最後の約10年間は、自立度が落ちてしまい、介護に依存する生活を送らなければならないというのが、日本人の平均的なライフスタイルになっているようです。
そこで、「健康寿命」を延ばすための方策が非常に重要になってくるわけですが、脳や心臓の血管の病気などを発症した場合を除くと「健康状態」から突然「要介護状態」になるのではなく、その中間の「フレイル」と呼ばれる虚弱状態があり、この「フレイル」と呼ばれる虚弱状態に対する対策が重要であることが分かってきたそうです。
つまり、我々は下記の様なライフスタイルを送ることが多いようです。
「健康状態」
↓
「フレイル」と呼ばれる虚弱状態
↓
「要介護状態」
番組中では、ご自分が「フレイル」かどうかが判断できる、簡易インデックスが紹介されていました。
簡易フレイルインデックス(Yamada M. and Arai H.)
6ヵ月で2〜3kgの体重減少 「はい」→1点
以前より歩く速度が遅くなった 「はい」→1点
散歩等の運動を週に1回以上していない 「はい」→1点
5分前のことが思い出せない 「はい」→1点
(ここ2週間)わけもなく疲れた感じがする 「はい」→1点
3点以上の方は「フレイル」
1−2点の方は「プレフレイル(フレイルの前段階)」
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もし、上記のインデックスで1つでも「はい」があった方は、是非、明日のブログ、あさってのブログもお読み下さい!(T.K.)