前回のブログでご説明しましたように、1回1回のPCR検査は、ときにウソをつきます。
このPCR検査が「その1」の方法でウソをつく確率は30%程度、「その2」の方法でウソをつく確率は0.1%程度だと言われています。
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今回は、新型コロナウイルス感染症の発症者数が5,000名になった日本社会において、希望者全員がPCR検査を受けると想定した場合のPCR検査の実際の精度を計算してみます。
下の図のように計算されますが、計算が嫌いな方は、結果だけご覧になって下さい。
検査を希望する1億人がPCR検査に殺到した場合、PCR検査で「ウイルス見つかりました!」と陽性の結果が出ても、その人が本当にウイルスを持っている確率はわずか3.38%になります。
この条件下では、このPCR検査は実際にはほとんど毎回「ウソ」ばかりつく検査になってしまいます。
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今回のブログでは、2020/2/26のブログで計算した状況より、だいぶ発症者が増えてしまった日本社会を想定して計算してみました。
だいぶ発症者が増えてしまった状況でも、希望者全員にPCR検査を行うことは、「実際に新型コロナウイルスに感染している方」にとっても、「実際には新型コロナウイルスに感染していない方」にとっても、不利益をもたらすやり方ということができます。T.K.
※ 関連ブログ ※
PCR検査は、ときにウソをつく(その1)
PCR検査は、ときにウソをつく(その2)
PCR検査の「ウソ」を減らすには・・・