その雰囲気に惹かれて、岩手県遠野に行ったことがあります。
この「お話し」には幾つかの場面があって、以下はその一部です。
お呼ばれに来た子供らが10人、温かい座敷でぐるぐると輪になって遊んでいます。
ふと気付くと1人増えていますが、でも、みんな見知った顔ばかり。
「自分は座敷わらしではない」と、どの子も目を大きく見開いて座っております。
これが 「座敷わらし」です。
宿泊先は小高い丘のりんご畑に囲まれた「曲り屋」の民宿です。ちょうど、りんごの花が盛りで、佇まいは物語の挿絵そのままでした。入口には「裏の畑へ出掛けています」と書かれた黒板が下がっていました。結局、その晩は熟睡してしまい「座敷わらし」には会えませんでした(残念)。
りんごが店頭に並ぶ時期になると、りんごの実に彩られた曲り屋を思い浮かべます。
今も健在でしょうか?
りんごは中国から伝わり平安時代の書物に「りんごん」として登場しますが、一般的に流通するのは明治時代になってからです。
薬膳的にみると、体の熱を冷まし潤す作用があります。また、脾の働きを良くし消化を助け、便通を改善します。一方で、体を冷やしてしまうのでシナモンと一緒に摂ったり加熱するのも「冷え症」の方にはお勧めです。
子供の頃の扁桃腺炎や風邪の時、「アイスクリーム」「ヨーグルト」「擦りおろしりんご」が私の三点セットでした。(Y)
追記:本によってはりんごの性質は「平性(寒熱どちらにも偏っていない)」です。(S)