以前に掲載しましたが、花粉症対策で飲み始めたのが「きっかけ」で、今も菊花入り黒烏龍茶を愛飲しています。
朝、冷蔵庫からお茶を取り分けてお鍋に入れ、約小さじ1杯程度の「菊花」を混ぜて軽く沸騰し濾したものを持参します。香りが良く爽快感のあるお茶で、飲み易く食事の邪魔をしません。
先日、お茶を温めていることを忘れてしまい、通常より長く「菊花」を煮出してしまいました。この日のお茶は、通常に比べて明らかに風味が落ちていました。菊の香りが飛んでしまい、清涼感が失われてしまったのです。
この時、診療中に先生が患者さんにした指導の言葉が浮かびました。
「生薬の香り成分が飛ばないように、煎じ終わる10分くらい前に後追いで加えてください」
お薬は患者さんの症状に合わせて調合しますが、最も薬効が現れるように更に一工夫。
お茶の入れ損じが、煎じ薬の奥の深さ・おもしろさを感じさせてくれました。
でも、くれぐれも火には御用心(自戒の念をこめて)(Y)
(注:ある特定の生薬に関して、いつもではないですが、煎じ終わる前に短時間煎じる指示を出すことがあります)